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荷物送り
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荷物送り
荷物送りの画像昔は嫁入り道具を婚家へ届けるのは、婚礼の大切な儀式の一つでした。 式当日の早朝に使者と荷宰領が、荷物目録に鍵を添えて送り出すのが慣例でした。 今でもこのしきたりにのっとり、はんてん、花笠姿の運搬人がつき、使者が荷物目録と鍵を持って荷送りする地方もあります。
しかし、ふつうは大型の荷物は購入先から直接新居に運んでもらい、身の回りの荷物といっしょに荷物目録の受け渡しをする程度です。
荷宰領
荷物を送り出すときは、鍵のあるものはきちんとかけ、荷物の個数の個数が多いときは番号札をつけておき、当日荷物目録と鍵を使者にわたします。
使者は正式には仲人(ナカビトの音便で、二人をとりもつ人をいう。)と別の人にお願いしますが、今は仲人が兼ねます。 仲人のほか、荷送りに付き添う荷宰領、運転手と荷物運搬の手伝いとが、荷送りの役目を担います。 なお荷宰領は、花嫁側の親戚か知人にお願いし、荷物運びの指示や監督をしてもらいます。本人や親たちは当日新居に出向かないならわしです。
仲人・新郎側の挨拶
新郎側では荷物が到着したら、父親と本人が出迎えます。仲人は荷物を改めて新郎の父に「本日はお日柄もよくおめでとうございます。・・様からの荷物が届きました。どうぞお納めください。」と挨拶して目録と鍵をわたします。
新郎の父親は「ありがとうございましす。お荷物、目録どおりに確かにお受けいたします。」と述べます。
略式の荷送り
最近はしきたりどおりの荷送りはほとんど見られません。仲人の立ち会いもなく、両家の立ち会いで荷物を運びます。
日時は挙式一週間前の吉日、なるべく午前中に、家族の手伝いで身の回りの荷物と目録を持って新居に行きます。 家具など大型のものは、購入先から直接運んでもらいます。荷物をそれぞれの置き場に置き、整理したところで両家が目録を取り交わします。 しきたりにこだわらないといっても、婚礼用荷物を運んでくれた業者に祝儀を出すのは礼儀です。
        
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